書籍

2013年まで集出版社で発行していた「古美術名品 集」のバックナンバーを販売しております。

古美術名品 集 5−53号
骨董漫画とうへんボク第1-2巻

古美術名品『集』28号

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特集1 【漆器】日本の器遊び
器を手に持ち上げ、二本の箸で料理を口に運び、あるいは直接器に口をつけて汁をすする。そんな日本人の食文化にとって、漆器は焼物とともにもっとも親しみ深いもの。色つやの鮮やかさが料理を引き立て、しっとりと手になじむ感触や口あたりが優しい。漆器は熱い料理にも冷たい料理にも強く、四季を通して和洋中のさまざまな料理に使用できる。長持ちで使うほどに光沢と味わいが深まってゆくのも漆器ならではの良さ。今回の特集ではそんな漆器の楽しみ方を「器遊び」と題して紹介しています。江戸時代の蒔絵野弁当の写真とともに当時の豪華な重箱料理の献立や、枕草子に登場する和菓子の話なども盛り込みました。

特集2 日本の「漆」の歴史を辿る
自然界で漆の力を最初に発見したのは蜂だといわれます。漆が硬く固まる力を巣作りに利用したというのです。日本では福井県の鳥浜貝塚から赤色漆を塗った櫛が発見されました。今からおよそ五千五百年前、縄文時代前期のもので、漆を使った日本最古の遺物とされています。割れやすい素焼きの土器を漆で塗り固めたものや、竹や蔓で編んだ籠に漆を塗ったものなども多数発掘されており、縄文時代にすでに漆工技術が発達していたことが伺えます。その後は大陸との交流で日本の漆工芸は飛躍的に進歩し、「蒔絵」と呼ばれる日本独特の加飾技法も生み出しました。それらは多くヨーロッパに輸出され、西洋人に「ジャパン」と呼ばれるようになります。
特集2ではそのような日本における漆工芸の歴史を4ページでコンパクトにまとめました。

特集3 【漆器】漆の職人
群馬県在住の漆芸家・野村浩氏と蒔絵師・川村武士氏のお二人を紹介しています。
木地の表情を生かした温かみあふれる野村さんの作品、見れば思わず微笑んでしまうようなユーモラスな川村さんの作品を、インタビュー記事とともにお楽しみください。

 

発行日 2006年3月

ISBN4-921031-28-2

 

在庫状態 : 在庫有り

販売価格  ¥2,000

商品コード:s028

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