骨董豆知識

海外を驚愕させた薩摩焼の名品

現在、様々な美術館で日本の超絶技巧という言葉を良く耳にすると思いますが、
みなさんはご存じですか?
(※超絶技巧とは、とびぬけて高度な技術によるパフォーマンスを指します。)

個人的にも大好きなジャンルなので時間があれば超絶技巧の企画展を行っている美術館に行っていますが、
品物製作にかける時間・熱意・技法・センスといった様々な物が折り重なって出来た作品に魅了され時間を忘れて楽しんでます。

超絶技巧の歴史は古くから様々な国で作られてきたようですが、日本では明治時代に行われたパリ万博などがきっかけで金工品や陶磁器・彫刻品・七宝焼や刺繍・細工物等の品物を通して技術力のすごさが世界に再認識されたとされています、これは私の見解ですがこの頃の品物は海外向けに製作されているせいか豪華絢爛なイメージが前に出てきてしまいがちですけど、色使いや構図などは現在でも通用するようなセンスも感じて頂きたいです。

万博についてのおもしろい説明がありましたのでリンクを貼っておきます。

骨董舎の薩摩の技巧をご覧下さい。

実は私も超絶技巧な品物を手に入れたので、写真でアップ致します。もしお時間が有るようでしたらご覧下さい。

四方に細かな絵付けが施されている京薩摩の茶入れ、
一見すると何の変哲も無いような壺ですが…

蓋と上部を見ると様々な色の花がびっしり描かれています。よーく見ると分かりますがとにかく細かい…

側面に描かれているのは動物と植物の構図になっていますが私が好きなのは猫の表情。

この表情、笑っている様な眠そうな顔にも見えるしふて腐れている様にも見えるしずっと見ていても飽きない愛着のある顔がなんとも良いです!!




いろんな角度で写真を取ってみましたが海外向けに製作された為でしょうか、絵付けや色使いを見ると日本的な所と西洋的な部分がコラボレーションしている様な不思議な印象が感じられるのは私だけでしょうか?
皆さんもその視点でご覧下さい、不思議と違って見えてくるはずです。

上の写真にある金に縁取りされた野菜達まで豪華で細密…
その周りをまたまた細かい金の点が描かれる事によって奥行きを表現されていますが、
良く作ったものですね、これを一個・一個手書きでやったんですから…

いやぁー見るのは良いですが、作る事を考えるとちょっとゾッとします。
私なら一生かけても無理でしょう……

本当、名品を作る人には頭が下がる思いです。

もし品物をご覧になりたいときは骨董舎へいらっしゃってください。

◎骨董舎
HP https://www.antiques-store.com/kottousha
群馬県前橋市本町1-2-13 煥乎堂前橋本店3F
営業時間 10:00〜18:30 火曜定休
電話 090-2660-8011
Mail kottosya@shunet.co.jp

関連記事一覧